請求の業務内容
病院に行って診察料金を支払うと診療明細書といわれる点数表と、
それに応じた支払料金が記載されたものを渡されます。
その料金を出すのが請求業務といいます。
しかしその詳しい内容をご存知の方は少ないのではないでしょうか。
病院の請求業務とは
もし、テレビなどが故障したら、修理のサービスを利用して部品代や工賃などを請求されます。
この料金は業者側が指定した金額で何の問題もありません。
しかし、病院の場合はおこなった診療行為に対して支払う金額が国によって決められているのです。
もっと詳しく説明すると「診療報酬点数表」というものと
「薬価基準表」というもので診療行為は点数に置き換えられ、
1点=10円という計算で支払う金額は日本全国で統一されているのです。
その点数に患者さんの健康保険の負担割合を掛けたものが
本日の支払金額ということになります。
点数に算出される医療行為や薬をカルテから抽出し、
レセプト専用ソフトに入力していくのが医療秘書の請求業務ということになります。
ただ入力するだけならそんなに難しいことはなさそうと思うかもしれませんが、
点数表にはさまざまなルールや算出条件などがあり、
それを間違って解釈すると請求する金額が大幅に違ってくることがあるのです。
請求業務のやりがい
請求業務は医療秘書として他の職業の秘書とは違う特別の能力を発揮する部分なため、
大変な責任もありますが勉強したことを活かせる楽しい部分でもあるのです。
病院の会計で間違いがあると、その病院の診察自体の信用にもかかわることがあります。
「前回のお支払いで過払いがありました。」といわれたら、
患者側はその病院自体を疑いの目で見るようになるのです。
そのため請求業務は診察と同じくらいの責任と慎重さが必要になってきます。
しかし、この業務が的確に行えれば、
どこに行っても通じる医療秘書として認められる存在になることも覚えておきましょう。