歯科医院の医療事務になる
歯医者さんでにっこり笑ってくれる素敵な受付にあこがれる人もいるのではないでしょうか。
医療事務をしている人のなかにはそんな受付にあこがれて職業を選んだ人もいるのです。
では実際の歯科医院の医療事務とはどのようなものなのでしょうか。
歯科医院での医療事務の仕事
大学病院などの大きな病院でない限り、
歯科医院の医療事務は一人ないしは数人で院内のすべての事務を担当することになります。
受付、カルテ作成、案内、電話対応、会計といった一連の流れを把握しておかなければ勤まりません。
更に加えて、レセプト(診療報酬明細書)の点検や、
歯科医師や歯科衛生士の補助業務などを行うこともあるのです。
そのため医療事務という名称ではなく、歯科助手と呼ばれることもあります。
一つのことでいっぱいになってしまう人にはあまり向かない職場で、
受付をしながらカルテの準備、手が空いたら歯科助手としての仕事、
月末から翌10日までは通常業務プラスレセプトの点検、というふうに
次々と仕事をこなさなければなりません。
最初は医師から指示される専門用語に対してその都度質問することになり、
「早く覚えてくれないかなぁ。」というような要望をスタッフからいわれることもあります。
しかし、やる気のある人ならば数ヵ月でおおまかな仕事の流れは理解でき、
その後はスタッフから信頼される医療事務になれるのです。
歯科医院での医療事務の待遇
歯科医院は病院の中でももっとも個人経営が多い業種なのです。
それも大都市に集中しているという傾向があり、
都市部の方が医療事務の求人もたくさんあります。
しかしその待遇は、というと手取りで東京などの都心で16万円程度、
地方になると12万円程度という基本給になり、
一人暮らしを都会でしていくのに十分な金額といえないのが現状です。
また雇用形態もさまざまで個人経営の歯科医院で、正規雇用の医療事務という仕事は少なく、
パートなどの待遇で雇われている人が多いのです。
しかし給料などの待遇は病院によってかなり差がありますので、
転職などを考える際には条件面の取り決めをしておくことが大切になってきます。